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「山と命」をテーマに選んだ 山岳映画10作品の紹介

山登りが大好きで、山に関わる映画をよく見ます。
綺麗な景色や過酷な環境、ドラマチックな物語をとおして
山の魅力を味わえるのは
山岳映画の醍醐味だろうと思います。

山岳映画といっても
ドキュメンタリー、ドラマ、クラシック、邦画、洋画など
色々なジャンルがあり、その楽しみ方も様々です。

今回は「山と命」をテーマに選んだ
オススメ山岳映画10作品を紹介します。

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「山と命」をテーマに選んだ 山岳映画10作品

八甲田山

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1902年(明治35年)に青森の連隊が
雪中行軍の演習中に遭難した。
210名中199名が死亡した事件の始終を描く。
厳冬期登山の過酷さと、日本人の精神性が色濃く映されている。
高倉健さんと北大路欣也さんの、鬼気迫る演技が心を打つ。
人は、生死の狭間で、非情にも雪に打たれ続ける。
山は美しくも、恐ろしい。

▼ あらすじ
日本軍は日露戦争を前に、厳冬期の八甲田山縦断を試みる。
徳島大尉(高倉健)率いる弘前第三十一連隊と
神田大尉(北大路欣也)率いる青森第五連隊は
それぞれの経路で、目的地を目指した。
青森第五連隊は大編成の部隊を組むが、
目的地を見失い吹雪の中を彷徨し、遭難する。

▼ 情報
出演: 高倉健, 北大路欣也, 丹波哲郎, 三國連太郎, 加山雄三
監督: 森谷司郎
形式: Color
DVD発売日: 2014/12/10
時間: 170 分

 

植村直巳物語

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84年にマッキンレー冬季単独初登頂を成功させた直後
遭難して死去した冒険家・植村直己の半生を描いた伝記映画。
「植村直巳」は冒険家の代名詞だ。
もちろん、映像美や西田敏行さんの体を張った演技も見所だが
本作は、冒険家の家庭生活を描いたところが印象深い。
妻は何を思い、夫は何を目指すのか。
物語は淡々と流れ、最後の冒険へと向う。

▼ あらすじ
1973年、グリーンランド3000キロの犬ぞり単独行を
成功させた植村直己(西田敏行)は
なじみの小料理屋の娘・公子(倍賞千恵子)に一目ぼれし、結婚。
そもそも落ちこぼれだった彼は
放浪人生の延長として冒険という道を歩み続けていった。
結婚後も、彼の冒険は続き、その間に母は死に、公子は流産。
平穏な家庭を築く決意を固めた彼は
最後の冒険としてマッキンレー踏破をめざすが……。

▼ 情報
出演: 西田敏行, 倍賞千恵子, 古尾谷雅人, 山本圭, 小澤栄太郎
監督: 佐藤純彌
形式: Color
DVD発売日: 2004/01/23
時間: 140 分

劔岳 点の記

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原作は新田次郎の「劔岳 点の記」
彼ら測量隊は、なぜ山に登るのか。
国の威信を懸けて、厳しい自然に立ち向かい
山岳信仰根強い、立山連峰に足を踏み込むなかで
測量によって生かされていることを知る。
山と先人達への畏敬の念が湧く。
▼ あらすじ
日露戦争直後、北アルプス立山連峰の劒岳山頂に
三角点埋設の命を受けた測量官・柴崎芳太郎たちの
困難を極めた記録を描く。

▼ 情報
出演: 浅野忠信, 香川照之, 松田龍平, 仲村トオル, 宮崎あおい
監督: 木村大作
形式: Color,
DVD発売日: 2009/12/11
時間: 139 分

春を背負って

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父の死を機に、山小屋の経営を始めた主人公の亨。
父の残した思いは、山小屋とそこに集まる人々が教えてくれる。
日に日に、たくましくなる亨と、彼を支える仲間の間には
うららかな春風が流れる。

▼ あらすじ
立山連峰で山小屋“菫小屋”を営む「家族の物語」
厳格な父(小林薫)に育てられた長峯亨(松山ケンイチ)。
社会人になった亨はそんな父から遠ざかるように
金融の世界で、会社の歯車として毎日を過ごしていた。
そんなある日、亨の元へ父の訃報が突然届く―。

▼ 情報
出演: 松山ケンイチ, 蒼井優, 檀ふみ, 小林薫, 豊川悦司
監督: 木村大作
形式: Color
DVD発売日: 2014/12/17
時間: 116 分

銀嶺の果て

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男のぎらついた表情は、野性味と生命力に満ちている。
そんな寂れた野獣達は、山人の温もりで心洗われる。
人里離れた銀嶺の果てに見つけた物は
人の優しさだったのかもしれない。
シーンと調和した音楽が感動を誘う。

▼ あらすじ
3人の銀行強盗が北アルプス山中の鹿の湯へ逃げ込んだ。
だがスキー客の学生に気付かれたことから
彼らは他の客の身ぐるみを剥ぎ
さらに山奥へと逃れてゆく。
山小屋に辿り着くも、険しい雪渓へさらに逃げるため
山人に案内を強いるのだった…。

▼ 情報
出演: 三船敏郎, 若山セツ子, 志村喬
監督: 谷口千吉
DVD発売日: 2004/08/27
時間: 89 分

モンブランの嵐

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一人気ままな山小屋暮らしの中
突如、山は男に牙をむく。
助けを求める男と、助けに向う女
二人のドラマの背景には、壮麗なモンブランがそびえ立つ。
見慣れないモノクロで、やや助長なシーンもあるが
山岳映画の古典と評される、ダイナミックな作品だった。

▼ あらすじ
モンブランに観測所がある。
そこに一人の若い観測者が
寒気と戦いながら観測を続けていた。
ある時ヘラという美しい女天文学者が
父親と共に飛行機で飛来し、観測所に滞在した。
ここから始まる、二人の恋の行方。
厳しい自然の中で人の温もりを教えてくれる。

▼ 情報
出演: レニ・リーフェンシュタール, ゼップ・リスト, エルンスト・ウデット
監督: アーノルド・ファンク
形式: Black & White,
DVD発売日: 2003/06/20
時間: 93 分

 

運命を分けたザイル

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繋がったザイルを切れるか。
究極の選択を迫られるサイモン。
揺れる思いと、凍える体。
生命の危機に対峙した時
人はどんな判断をするのか。
ドキュメンタリーと思わせる映像は
観る者を哲学させる。

▼ あらすじ
アンデス山脈にある前人未到の
シウラ・グランデ峰登頂に挑んだジョーとサイモン。
しかし天候の悪化によって、ジョーが片足を骨折する。
サイモンは、2人とも命を落とすサイモンは、2人とも命を落とすか
あるいは動ける自分だけが助かるべきかで悩み
ジョーとの命綱であるザイルを切る選択に迫られる。

▼ 情報
出演: ブレンダン・マッキー, ニコラス・アーロン, オリー・ライアル,
監督: ケヴィン・マクドナルド
形式: Color
DVD発売日: 2005/08/26
時間: 107 分

 

イントゥ・ザ・ワイルド

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彼をアラスカへと導いたのは
複雑な家庭環境、物質主義に対する嫌悪
そして真理の追究だった。
アラスカの大地を目指し
行き着いた先に待っていたのは
生きることへの執着だった。

▼ あらすじ
1990年夏、クリストファー・マッカンドレスは
将来を有望視された22歳の若者だった。
ところがある日、周囲に何も告げることなく
全てを捨て彼は姿をくらました。
最終目的地は、アラスカ。
真実を探す旅が始まる。

▼ 情報
出演: エミール・ハーシュ, マーシャ・ゲイ・ハーデン, ウィリアム・ハート,
監督: ショーン・ペン
形式: Color
DVD発売日: 2009/02/27
時間: 148 分

 

ヒマラヤ 運命の山

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登ったら降りきるまでが登山である。
ラインホルト・メスナーは、生きて帰ることの重要性を
身をもって教えてくれた。
弟の死に直面し、ぼろぼろの体を引きずりながら
それでも生きようとする姿に
生への執着と死の恐怖を覚えずにはいられない。

▼ あらすじ
“裸の山”と呼ばれるナンガ・パルバート。
標高は8,125mと世界第9位の山だ。
この山に多くの登山家が挑戦し、命を亡くしていた。
ラインホルト・メスナーと弟ギュンターのふたりは
悪戦苦闘のすえ、子供の頃から夢だった
ルパール壁の初登攀を果たす。
しかし、難所の下降にほぼ成功しかけたとき
突然の悲劇が二人を襲いかかる…。

▼ 情報
出演: フロリアン・シュテッター, アンドレアス・トビアス
監督: ヨゼフ・フィルスマイアー
形式: Color
DVD発売日: 2012/03/21
時間: 104 分

 

アイガー北壁

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未踏峰制覇は国家的プロジェクトだった。
国の威信を背負い、命を懸けて臨む男達。
そんなことなどお構いなしに
自然は非情なまでに猛威を振るう。
近くて遠い。
どこまでも人は、自然に対して無力だ。

▼ あらすじ
ベルリン・オリンピック開幕直前の1936年夏。
ナチス政府は国家の優位性を世界に誇示するため
アルプスの名峰アイガー北壁のドイツ人初登頂を急いた。
そんな中、トニーとアンディはアイガー北壁への挑戦を決意する。
ある晩、トニーとアンディは北壁への登攀を開始する。
メンバーの負傷や急な悪天候に見舞われ
彼らは想像を絶する状況へと追い込まれていく……。

▼ 情報
出演: ベンノ・フュルマン ほか
監督: フィリップ・シュテルツ
形式: Color
DVD発売日: 2010/09/21
時間: 127 分

 

まとめ

日本は古くから、山と関わってきました。
山を拝み、峠を越え、恵みを頂く。
そこには生活があり、また多くの物語がありました。
生活の一部であった山との関係は
時代とともに変化しました。
なかでもパラダイムシフトといえるのは
明治後期に伝わったアルピニズムの考えです。
アルピニズムを辞書で引くと
「近代スポーツとしての登山の方法・技術や精神の総合」
とされています。

登山をスポーツとして楽しむなかで
山に対する信仰や精神性は薄れてきました。
国は国力を誇示しようと山を征服し
人は我先にと山に分入る。
人間の高慢な考えに対し、自然は牙をむけます。
これまで、多くの人が山で命を無くしているのは
そんな人間の思い上がりも一因なのかも知れません。

山に行くと、自分の小さや驕った考えに気づかされます。
感謝すること、謙虚でいること、心身を強く保つことが
どれだけ大切か、あらためて気づかされるのです。
また自然に身をおくと、頭と心と体の調子がよくなります。
体は自然を求めている、そう感じることもしばしばです。

しかし、山登りに行きたいと思っても
そう簡単ではありません。
そんな時に僕は、山岳映画を見ています。
画面を通してではあるものの
自然の雄大さを感じ
命の大切さやはかなさを再確認しています。
とはいっても映画の弱点は、見終わった後に
山に行きたくなってしまうことなんですが…。

今回紹介した作品のなかで
少しでも心に響くものがあれば幸いです。

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