富士山への道シリーズ、今回は道具編に続き写真編をお送りします。
登頂までの風景とご来光の美しさを写真でお届けするとともに、山頂までの道のりを通して感じたことを綴りました。
5合目〜8合目
時刻は23時を回り、5合目から登り始めた今回の富士登山。
目指すは皆で安全に登頂すること。
僕らが登ったこの日の天気は、綺麗な星空が夜空を覆い、月明かりは足下を照らし、吹く風は終止穏やかで最高でした。
意気揚々と一行は、高低差のある足場を踏みしめながら進みます。
眼下に広がる裾野と月明かり。
満点の星空には流れ星も。
月明かりと小屋のシルエット。
天の川を思わせる街の光。
整備されていた道も先に進むにつれて険しさを増して行きます。
トモエ館。
富士山名物、金剛つえも絶賛発売中。
思いの外充実したラインナップの品々。
あんぱん、あります。
飲みモノもたくさん。
座布団とやかん。
軍手も販売中。少し割高。
休憩所は所々にあります。
ここは東洋館。
こちらも豊富な物資の数々。
安心感を覚えます。
続いて8合目太子館。
ここ辺りから酸素の薄さを感じます。
閉鎖中。
この時点で時計は3時35分をさす。
品数も少なくなってきた印象。
暗闇に灯る部屋の明かりがいい感じ。
元祖室まで到着。
4時52分。
あけぼの。
8合目〜9合目 〜ご来光そして登頂〜
ここまで登り体力も気力も徐々に低下してはいるものの、幸い天気にも恵まれ、美しいご来光がみれることを支えに、一行は先に進みます。
自然のグラデーション。
見蕩れる一行とそのシルエット。
後少し、
後少し、
後少し。
登頂からのご来光は見れそうにないので、9合目手前で日の出を拝む事に。
2012年9月10日 5時32分10秒。
「圧巻」「壮大」「感動」「綺麗」「最高」「息をするのも忘れる」「息をのむ」「言葉はいらない」どんな表現も陳腐に聞こえるほどの衝撃が体を襲います。
達成感に合わせ、疲労感さえ心地よく感じながらのご来光。
「日の出」ではなく『ご来光』といわれるのが分かった気がしました。
ご来光を拝んだ一行は登頂を目指します。
とその前に、御来光館で軽食をとる事に。
畳のありがたみを心から感じます。
メニュー表。
味噌ラーメンを頼みました。
ここで食べるラーメンの美味さは格別で、至福の一時という他ありません。
腹ごしらえも終え、山頂まであと一踏ん張り。
眠気や疲れと格闘しながら目指した富士山山頂。
そのゴールにようやく到着しました。
…と思いきやさらに上には山頂の中でも最高峰が。
ここで「上には上がいる、人生そんなに甘くないよ」と富士山に教えてもらいました。
登ったら下らなければいけません。
ここからの道のりが想像以上に堪えました。
まとめ
下りの道中に考えました。
なぜ、人は辛い思いをして登り、そして下るのか。
なぜ、さらに突き詰め、さらに上を目指し、さらに過酷な環境を選択するのか。
なぜ、もう登りたくないと思ったにも関わらず、時間が経つとまた登りたくなるのか。
それは、チャレンジする事が目的でもあり、達成観を味わうためでもあります。
それは、自分の持てる力をのばすためでもあり、潜在的な能力を呼び起こすためでもあります。
それは、今生きているという「命」の実感を断続的に感じ取るためでもあり、人間という動物が生まれ持った本能がそうさせるためでもあります。
今回の富士山を通して、自分の体力、精神、思考と向き合うことができました。
「今の自分には少し高いと思われるチャレンジをし続けたい」「自分が辛いときに相手のコトを考えれる強い心を持ちたい」とあらためて思う富士山の道でした。
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