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2012年に読んだ本140冊中のオススメ書籍10選

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年間読了数を200冊に掲げたのは今年の1月1日。
それから一年間が過ぎました。
結果は140冊と、その目標には遠く及びませんでした。
冊数に関して言えば反省はあるものの、好きな本に出会えたこと、読んだ内容を行動に移せた点において、良い読書ができたのではないかと思っています。
今回は、その140冊の中から10冊を選んだので紹介します。

スナップショット 2012 12 30 17 32 3上の表は、一年間の読了数を月別にあらわしました。
7月〜9月の極端な減り方は、仕事に関わる環境の変化が原因です。
後半の持ち直しで、何とか140冊に到達した感じです。 


2012 BEST 10


ご紹介する10冊の本の選考基準は3つです。
1 ワクワクした
2 深く考えた
3 今っぽい 


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1 LESS IS MORE 自由に生きるために、幸せについて考えてみた。本田 直之著



自分の目指すべきライフスタイルはこれだ! と思えた本。
幸福度の高い北欧の暮らしを分析し、これからの幸せについて書かれています。
著者は本書の中で、体験や時間の使い方に重きを持つライフスタイルは、これからのスタンダードになり、それと同時に価値観の多様化は加速していくと示唆しています。
モノを減らすことで豊かな生活を送ることができる、一見反対ではないかと思う主張の前提は、自分の能力を増やすことにあると教えてくれました。
「物質的に質素、でも精神的に豊か」を目指していきたいものです。


 


2 夜と霧 新版 ヴィクトール・E・フランクル著



心理学者という第三者の目線で綴られる、アウシュビッツ収容所での過酷で陰惨な生活記録。
「異常な状況で異常な反応をしめすのは、正常なことだ」「人間は慣れる、これは本当だ、それはどこまでも可能だ」淡々と語る言葉に含まれる暗澹さに静かな迫力を感じずにはいられません。
異常な環境で「人間」として生きていけるのか、今の自分は生きるコトに真剣なのか、読み進めるごとに多くの問いが頭をよぎります。


 


3 人を動かす 新装版 デール カーネギー著  



言わずと知れた自己啓発の名著「人を動かす」
本書は、相手と良好なコミュニケーションをとるための方法を4つのパートに分けて綴っています。
相手の気持ちになること、深い関心を示すことは相手に動きたくなる感情を起こさせること、相手に思いついてもらうこと…などなど、本書に書かれている言葉はどれも本質を語っていて納得せざるおえません。
しかし言うは易く行うは難しです。
意識して習慣にしていきたいと思いました。


 


4 3日もあれば海外旅行 吉田 友和著



旅行が大好きです。
今旅に関する環境は、日を追うごとにまた、加速度的に向上しています。
羽田空港 国際線ターミナルの運行、LCCの拡大、円高、iPhone等のモバイルガジェットの普及とインターネット環境の充実などなど…これは旅行者にとって、とても嬉しコトです。
この変化によって、週末にぶらっと海外という選択肢もありになりました。
著者自身、世界一周旅行を2度行い、その他にも数多くの国に足を運ぶ旅好きの方です。
そんな著者の実体験から生まれる考察は、読んで面白く、またタメになるすごく良い本でした。
あー旅したい。 


 


5 つながらない生活 ― 「ネット世間」との距離のとり方 ウィリアム・パワーズ著



少し時間的に余裕無いなと感じていた時期があります。SNSを始める前と後を比較してのことです。
膨大なつながりを上手くさばこうと、テマとヒマをかけてスクリーンとにらめっこしていたからです。
そこにはココロおどる瞬間があり、多くの情報が得られ、世の中と一瞬にしてつながるコトができます。
そんなSNSが日常化しつつある今、その反対に「つながらない」 という選択肢もあると気づかせてくれたのが本書でした。
これもバランスです。SNSでつながる時間もあっていい、1人の静かな時間もあっていい。
人生の舵は自分で握っていたいなと思わせてくれました。


 


6 日本の選択 あなたはどちらを選びますか? 先送りできない日本2 池上 彰著



本書において著者は「私たちが真剣に考える必要がある」と何度も訴えています。
その一方で、自分がそうであったように、何とかなるだろうと思っている人は少なくないのではないでしょうか。
確固たる政治観を持つには、少し時間がかかるかもしれません。
しかし、私たちが住むこの日本の未来に、漠然とした不安を持ちながら流れに任せて日々を過ごすよりも、何が問題かを知ろうとし、また関心を寄せていこうと思わせてくれた本でした。


 


7 自助論 サミュエル スマイルズ著



100年経っても人生の本質は変わらないようです。
大事なのは勤勉、正直、感謝を忘れないことだと著者はいっています。
正直、ガリガリの勤勉よりも少し遊びがあった方が、個人的には面白い人生なのかなと思いなが読んでいました。
そういう思いもふくめて、自分を見つめ直す良いきっかけになりました。


 


8 ノマドワーカーという生き方 立花 岳志著 



フリーのプロブロガーとして、セミナー講師として、また作家として活躍されるまでの軌跡を綴った、著者の処女作。
この本には著者の情熱と習慣力と人生戦略が余すところなく書かれています。 ファッションの一部としての「ノマド」とは一味違う、「ノマドワーカー」の生き様を感じずにはいられません。
著者のブログはこちらNo Second Life 


 


9 本を読む本 J・モーティマー・アドラー , V・チャールズ・ドーレン著



本書は「優れた読書家になりたいと思う人のために書かれた本である」と著者は言っています。
そして読書家とは、情報や知識を活字によって得る習慣のある人と定義付けています。
読書法を初級読書、点検読書、分析読書、シントピカル読書の4つに分けて解説していますが、これがなかなか難解なのです。
深く考えさせられたという意味でも良い本でした。


 


10 モノを捨てよ世界へ出よう 高城 剛著



外の世界から客観的に日本をみることで、その「素晴らしさ」や「問題点」を発見することができる。
本書は、明治維新の志士達になぞらえて、現地に赴き海外の動向をキャッチすることの重要性を説いています。
ネットワークの発達により、情報の発信はマスから個人へとシフトしつつあり、また生の情報が意味を持つ時代になっていると示唆しています。
自分の足で行き、自分の頭で考えることが求められる、インフォメーションからインテリジェンスな時代をどう生き抜くかを考えるきっかけになりました。


まとめ


僕には5年で1000冊という目標があります。
本を多く読むことで、より豊かな人生になると信じんているからです。
1000という数字はキリがいいのでそうしました。
しかしその数字に縛られることで、本来の目的である人生を豊かにするということから少しズレているのではないかと、この一年で思いました。
確かに、最近のビジネス書は読みやすく、また目を引くものも多いのですが、その面白さや読了数を追うことで、じっくり考える時間が少なくなったのも否めません。
多読をして、知らない知識や多くの考え方を吸収することと、一冊の本と向き合って、深く考える過程や本を読む楽しさを味わうこと、このバランスとるのはとても悩ましい問題です。
今回は試しに、来年の読了数を200冊から100冊に変えたいと思います。
今後の読書は、哲学書や古典、厚めの専門書、名作と言われる小説を中心に据え、最新ビジネス書も適度に織り交ぜながら読み進めていきたいと考えています。
総じて、今年も良い読書ができました。
来年はどんな本と出会えるか、今からとても楽しみです。 

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