先日、サントリー白州蒸留所の工場見学に行ってきました。
大自然の中、ウィスキーができるまでの作業工程を見て回ったり、白州を無料で試飲したり、初めての工場見学を存分に楽しんできました。
大人の工場見学いいね!
サントリー白州蒸留所は、山梨県は北杜市白州町にあって東京ドーム約64個分の敷地面積を使用し、「南アルプス天然水」とあわせて、ウィスキー「白州」を作っています。
メインの無料工場見学をはじめ、お土産ショップやレストラン、BARやバードウォッチングなどなど、楽しめるところがコンパクトに集まっているのが特徴です。
ウィスキーについて多くを語れるほど飲んでいるわけでも、人に教えるほどの知識を持っているわけでもないのですが、ウィスキーというお酒はどこか魅力的で、好奇心をくすぐるお酒だなと感じていました。
今回の工場見学を通して、今まで何となく感じていた、ウィスキーに対する魅力を大きく理解ことができました。
工場までの道のり
JR小淵沢駅を出て右に行くと、運良く工場行きのシャトルバスが停車していました。
乗車して早々、シャトルバスは20名弱の乗客をのせて小淵沢駅を出発。
約15分で工場に到着。
バス内で配られた、簡単なアンケート用紙に記入を済ませ受付へ。
綺麗な緑道を抜けると…
入り口到着。
目的のガイドツアーへ申し込みを済ませ、待つこと15分。
ガイドツアーには上の写真の通り3つのツアーがあります。
今回は①のツアーです。
定員は50名。
15分の待ち時間を利用して、いい感じのお土産ショップを見て回りました。
そうこうしているうちにツアースタート♪
今回ガイドをして下さった森山さん、終止安定感のある解説がとてもいい感じ。
美味しいウィスキーが出来るまで
1973年に建てられた白州蒸溜所は、世界でも珍しい高地の森林内にあるため「森の蒸溜所」と呼ばれています。
サントリーがなぜウィスキー作りにこの地を選んだのか。
それは、水と気候がウイスキー作りに適しているからです。
ウィスキーはビールや焼酎など、他のお酒と異なり、蒸留という行程を2回行ったあと長期間熟成させます。
この行程の中で「ウィスキーは人に優しいお酒」5つのポイントが生まれます。
1 カロリー・糖分が低い
2 プリン体が少ない
3 ポリフェノールの成分が含まれる
4 香りでリラックス効果
5 メラニン色素抑制成分が含まれる
体に良さそう♪
これからは、工場内の案内と各工程の説明です。
原料は、二条大麦という麦を使用しています。
それを発芽・乾燥させて「麦芽」にします。
ここ一体は麦の香りがします♪
麦芽を細かく砕き、水と合わせて寝かせることで「麦汁」ができます。
この麦汁を作る過程の水がとても重要だそうです。
発酵槽と言われる大きな桶のなかに、麦汁と酵母を混ぜます。
酵母と麦汁が混ざって発酵します。
コレを「もろみ」と言います。
思いのほか激しくポコポコしているのには驚きました。
この発酵過程によって味の深さがでるようです。
もろみはポットスチルと呼ばれる蒸溜釜で2回蒸溜されます。
約1,200℃の直火蒸溜によって香味成分をつくり出すそうです。
これまでの仕込みから蒸溜の行程を通して、ウィスキーの元「モルト原酒」が生まれます。
これからはバスに乗っての移動です。
向う先は貯蔵庫!
この感じが工場見学っぽくて嬉しい。
貯蔵庫に到着。
貯蔵庫の中に入ると、ウィスキー特有の甘い香りがたち込めます♪
樽の説明をする森山さん、とても聞きやすい声もいい感じ。
樽にもたくさんの種類があり、気候とウィスキーにあったものをチョイスしているのだとか。
また同じ原種でも、樽や気候、保存位置によっても味わいの異なるウィスキーに仕上がるそう。
ここはテンション上がりました!!
広い貯蔵庫の中には所狭しと樽が保存されていて、その存在感は圧巻です。
このあと、熟成されたウィスキーは「ブレンダー」の手によって配合され、一本のウィスキーに仕上げてられていきます。
ブレンダーは約200~400種類もの原酒の中から、それぞれの特徴をつかみ、長年培われた感性やクオリティーを見定める経験をフルに使って配合に臨みます。
このブレンダーの手によって白州の品質が守られ、変わらぬ美味しいウィスキーを味わことができるんですね。
作業行程の見学も終わり、一同は大きなホールへと場所を移します。
ここでは、無料の試飲が楽しめます。
おつまみのチョコレートとナッツも配られます。
ソーダ割り2杯、水割り1杯を頂きました。
ソーダ割りは年数表記のない「白州」、水割りは「白州12年」で頂きました。
試飲も終わり、酔いも回っていい気分で工場見学のすべてが終了♪
楽しかった〜♪
アクセス
住所 〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
休業日 年末年始・工場休業日(臨時休業あり)
JR中央本線「小淵沢駅」よりタクシーで約10分。
2012年7月14日(土)~8月31日(金)の期間は、JR小淵沢駅〜白州蒸溜所間の無料シャトルバスも運行しています。
<シャトルバス運行スケジュール>
まとめ
今回の工場見学で、ウィスキーに対する魅力がグッと高まり、親近感が湧いてきました。
1本のウィスキーが完成するまでには、かなりの年月が必要です。その間には、ブレンダーや品質を管理する職人の手と、気候や風土、水といった自然環境との調和は欠かせません。
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