ここは独立国家バチカン市国の入口でもありキリスト教の総本山でもあります。
また、バチカン市国全体がユネスコの世界遺産として登録されている世界有数の観光名所です。
というのも、1506年から数十年かけて再建されたサン・ピエトロ大聖堂は、歴代のローマ法王によって集められた最高芸術のコレクションが展示され、ミケランジェロ、ラファエロといった各時代を代表する芸術家によって建てられています。
そんな歴史あるサン・ピエトロ大聖堂に今回初めて訪れました。
それはそれは豪華で、厳かで、艶やかな造りに圧倒されっぱなしの時間となりました。
建物内外とも基本的に写真撮影可能で、終止シャッターを切っていたら400枚弱も撮っていました。
ファインダーを通してですが、その独特の雰囲気や空気感を感じて頂けると嬉しいです。
アクセス
イタリアのほぼ中心に位置するローマ。
そのまさに中心地にあるのがバチカン市国です。
サンピエトロ大聖堂へは地下鉄で行きました。
ローマの地下鉄はA線とB線があり、テルミニ駅で交差し乗り換えることができます。
最寄駅はA線のOttaviano(オッタビアーノ)駅
そこから歩いて3〜4分で大聖堂に到着します。
Basilica di San Pietro (サン・ピエトロ大聖堂)
住所:Citta del Vaticano
TEL:06-69883712
開館時間:7:00~19:00(冬季は~18:00)
ミサ、法王の謁見、宗教行事のある場合には入場制限あり
休館日:なし
入場料:無料
サンピエトロ広場
サン・ピエトロ大聖堂の正面にある楕円形の広場。
ベルニーニという有名な方の設計によって1656-67年に建設されたそうです。
140体の聖人像に囲まれた広場の中央にオベリスクが立っています。
この日は天気にも恵まれ、青空のもと気持ちよく観光できました。
サンピエトロ大聖堂 外観
それでは、サンピエトロ大聖堂の外観を近くで見ていきたいと思います。
柱ひとつ、壁の装飾ひとつとっても、丁寧に作り込まれています。
先人の情熱は凄いなとただただ驚かされるばかりです。
サンピエトロ大聖堂 内観
いよいよ、サンピエトロ大聖堂の中へと進みます。
堂内に入るとまず、お香の薫りに包まれます。
沢山の人がいるにも関わらず、思いのほか静かな堂内に驚きました。
入る前には絶えず100m以上の列ができていたにも関わらず、それを納めてしまう堂内の広さは想像以上です。
彫刻
サンピエトロ大聖堂には、ミケランジェロ作のピエタをはじめ、多くの彫刻が飾られています。
人間の卓越した技術と完成された彫刻の持つ迫力を存分に感じました。
<ミケランジェロ ピエタ>
間近で見ても、本当に石で作られたのかと思うほど艶やかな佇まい。
<聖ロンジーノの像>
<聖女ヴェロニカの像>
<グレゴリウス13世の記念碑>
<聖ペトロの像>
<アレクサンダーVII世の像>
<SANCTA HELENA AUGUSTA>
<ST.CAMILLUS>
<大天蓋>
天井
彫刻もさることながら、天井の装飾も豪華です。
大聖堂内に差し込む光は金色の壁面を照らし、いかにも西洋的な感性を醸し出しています。
天井に描かれた絵画です。
見上げていると吸い込まれそうな、天井が目の前に降ってきそうな、そんな不思議な感覚になりました。
柱や壁、その他の装飾
柱や壁などにも繊細な装飾が施されています。
厳粛な雰囲気というより豪華絢爛といった方がしっくりきます。
絵画
絵画も至る所に飾られています。
<聖セバスティアヌスの殉教>
<キリストの変容>
<聖ヒエロニムスの聖体拝領>
礼拝
とても印象深く感じたのが礼拝堂での風景でした。
信仰されている方は当たり前のことなのでしょうが 、礼拝堂の前に跪き、熱心に手を合わせる人の姿に非日常を感じました。
まとめ
想像を遥かに超える造りに感動し、また人を魅了する煌びやかな佇まいを持つサンピエトロ大聖堂。
その裏には、作り手の情熱や卓越した技術、歴史の中で刻まれた信仰心、そして歴代のローマ法王の持つ莫大な財力と権力があるのだと感じました。
今回実際にサンピエトロ大聖堂へ行ったことで、この場所に世界各国から観光客が訪れる理由を、垣間見ることができました。