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イントゥ・ザ・ワイルド(Into the Wild)を観ての感想

「イントゥ・ザ・ワイルド(Into the Wild)」
'13 movie 047 ★★★★★ #movie
2007年公開 アメリカ映画
ある若者がアラスカへと旅する、ノンフィクションストーリー。
彼をアラスカへと導いたのは、複雑な家庭環境、物質主義の現代に対する嫌悪、真理の追究だった。 


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身分証を切り刻み、全財産を寄付し、家族に分かれを告げることなく、旅にでた主人公のクリストファー。彼は「アレグザンダー・スーパートランプ(Trampは放浪者の意味)」と名乗り旅を進める。その中に映し出されているのは、繊細で頑ななまでに真直ぐな彼の心模様だ。

彼は毒草を食べて、1人バスの中で息絶えるのだが、もし仮に生き続けたとして、行き着く果てはどこだったのか、一つひとつ常識というしがらみを取り払い、「自分」から自由になっていく姿をもっと見てみたい、そんな事を思わずにはいられない。 事実、「何もかもを捨てたい」「誰も知らない土地に行きたい」といった感情を、誰しも少なからず持ったことがあるのではないだろうか。この心の声に、鬱陶しいほど向き合い、孤独の中に身を置く主人公の姿勢に、嫉妬、嫌悪、憧れの混じる複雑な感情を抱いた。

一面に広がる農場やアラスカの大自然、ヒッピーの集うキャンプスペースなどの映像美と合わせ、彼のクールな姿がても印象的な映画である。


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