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「粋って何だろ〜最後の吉原芸者四代目みな子姐さん 吉原最後の証言記録 特別上映会」に行って感じたこと

生きた歴史と言われた、吉原芸者のみな子姐さんが、この世を去ったのは2010年のこと。
その意味するものは、一人の人生の幕引きと高度な日本文化の終焉だった。
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吉原と文化


吉原は日本を代表する花街である。

花街と聞いて想像するのは、遊郭や花魁に代表されるような"遊女"ではないだろうか。
確かにそれは間違いではない。
しかし、正しい歴史認識がないままに、その一面だけを見るのは、"吉原"に対する誤解を生んでしまう。
吉原には一方で、極めて高度な文化芸能の伝承地であった。
そのことを私達は忘れてはいけない。

江戸時代に開かれた吉原には、花魁と芸者の棲み分けがはっきりとなされてあって、そこには300年以上もの歴史がある。
芸者は、唄や踊り、太鼓に三味線など、あらゆる芸事に精通しており大変な技術の持ち主であった。
芸者の存在が、吉原の土台を支えてきたといっても過言ではないようだ。

そんな吉原芸者の最後の継承者となったのがドキュメント映画の主人公

みな子姐さんである。

粋とは


今回、みな子姐さんの生き方をとりあげ"粋"について考えてみた。
"粋"とは「懸命に生きた人の見え隠れする余裕」ではないかと僕は思った。
仕草や服装は真似できても、その人が味わった感情を自分のものにすることはできない。
感情の中には、良いことばかりではなく、悲しみや苦しみ、悩みや淋しさなどもある。
様々な感情を抱えながら懸命に生きるなかで、じんわりと湧き出る余裕は、その人を魅力的に映し、"粋"を感じさせるのだろうと思えてならない。
表面的な格好良さは、本質をたどると内面の考えからくる。
粋な人だと思われたいなら、粋な心意気を養うことが必要だと思った。

 
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