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「日本の選択」を読んでの書感 Book memo

「日本の選択」を読んでの書感です。
先日選挙がありました。日本はどこに向うのでしょうか。これからを考えるきっかけになったことは間違いありません。






消費税の増税、社会保障、外交と領土問題、大学の秋入学に見る教育のあり方、原発の有無と瓦礫の受け入れや処理、一票の格差、景気低迷…日本の抱える問題は多くまた多岐に渡る。
不確かな将来に不安を持つ一方で、どうにかなっている現状がある。それは問題の先送りに他ならない。
例えば日本の債務残高を見る。約40兆円の税収で約100兆円の予算を組み、残りの不足分は国債の発行により穴埋めしてきた結果、1000兆円もの借金を抱えている。
確かに、国債の94%は国内で保有されているし、個人を含み日本の持つ金融資産は1400兆円あるので、日本が破綻することはない(よく言われる、日本はギリシャにならない)という意見もある。しかしそれが本当に問題がないと言えるのかは大きな疑問だ。
税金にしても、消費税を増税してその分を社会保障に割り当て、また臨時的に復興財源として所得税を引き上げることが決まっている。現状の社会保障を行う上で増税の必要があるというが、今回の消費税増税で賄えるのにも限界がある。さらに高齢化が進み、社会保障は膨らむ一方であり、現行の社会保障のそもそもがおかしいのではないかと疑問を持つ。
また、今回の地震でお金が必要なのは分かる。しかし、それもプロパガンダ的というか、メディアを使って増税しょうがないよねと思わせている感がしてしまうのは僕だけだろうか。


総じて、意見するほど知りもしない政治や経済だが、これからも日本に住むであろう若者にとっては、日本の未来について関心があるし、人事ではないとも思っている点で疑問は生まれる。本書において著者が、「私たちが真剣に考える必要がある」と何度も訴えている一方で、自分がそうであったように、何とかなるだろうと思っている人は少なくないのではないだろうか。確固たる政治観を持つには、少し時間がかかるかもしれない。しかし、未来に漠然とした不安を持ちながら流れに任せて日々を過ごすよりも、何が問題かを知ろうとし、また関心を寄せていこうと思った。



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